アンモニア臭のする口臭に潜む病魔
アンモニア臭と聞いたとき、みなさんはどのような臭いを想像するでしょうか?多くの皆さんは、トイレの臭い。要するに尿の臭いを想像されることと思います。小中学校の理科で、良く「臭い物質」の代表のように扱われるアンモニア。尿を排泄しない人はいないですから、この臭いを一切孕んでいない人はいませんが、もしその臭いが、口から、それも強烈にしたとしたら、それは何かしら体に異常を来しているサインと見るのが妥当かと思います。
このアンモニアの臭いのする口臭には、いくつかの要因が考えられます。まず一つには、歯周病です。歯周病を原因として、アンモニアが発生し、口からアンモニアの臭いを発生させるのです。そして、この歯周病の原因として、他に様々な病気が潜んでいます。
例えば、尿毒症。これは、腎不全に併発する症状で、腎臓機能が低下し、尿に含まれる毒素が分解されず、体内に蓄積されてしまうという病気です。ここまで説明すれば判ると思いますが、この毒素がアンモニアです。アンモニアが分解されず体内にあるため、口臭にアンモニア臭が強くなる、ということになります。
他にも、胃潰瘍や肝不全なども、アンモニアの分解にかかわり、このアンモニア臭を発生させる原因になると言われています。いずれの病気が原因になっているにしろ、個人で判断できるものではありません。もし口臭がアンモニアの臭いになっていると思ったら、是非病院にかかり、その原因をハッキリさせることをおすすめします。


